上代語「はも」(7)


https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=2723
>「春日野の雪間を分けて生ひ出で来る草のはつかに見えし君かも」

>「春日野に積もった雪の間から萌え出てくる草の姿はほんのわずか。
>わずかに姿を見せたあなただった」という意味です。

>この場合、「春日野の雪間を分けて生ひ出で来る草の」までが序詞です。
>わずかにという意味の「はつかに」という言葉を導き出す序詞になっています。
>この序詞は、確かに「はつかに」を導き出すためだけに用いられていますが、
>全くこの場と関係ないわけではありません。むしろ非常に深く関わっています。

https://manapedia.jp/text/2182
>春日野の雪の間を分けて生えて出てくる草がわずかに見えるように、
>わずかに見えたあなたの姿であったよ。 

https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/column/waka08
>訳
>春日野の残雪の間をおしわけてわずかに萌え出てくる若草、
>その若草のように、ほんのわずかにお見かけした初々しいあなたでしたよ。

https://ameblo.jp/y-hono-n-1506/entry-11824772806.html
>意味
>春日野の残雪の消え間から、萌え出てくる草(の芽)がわずかに見えるように、
>ほんのちらりとだけ姿が見えたあなたよ

この歌の文末の「はも」を「あり、共にあり」に置き換える。

「見えし君はも」
=見えし君+はも
=見えし君+あり、共にあり
=見えし君あり、共にあり

全体として
「春日野の雪間をわけて生ひ出でくる草のはつかに見えし君はも」
=春日野の雪間をわけて生ひ出でくる草のはつかに見えし君あり、共にあり
=春日野の雪間をわけて生ひ出でくる草が ちらりと見えたそこに 君の姿が共にあります

草のはつかに見えし君はも